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摂食障害体験記 4 〜精神科に入院開始〜

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こんにちは、るん(仮)です。
今回は、摂食障害と診断されて入院することになった話をします。
入院までの流れは、私の以前のブログ記事「摂食障害体験記 1〜3」に書かれてありますので、そちらをご覧ください。

 入院初日から

入院初日は、まず、病棟内の説明と持ち物の確認、採血等がありました。
病棟内は主に、数人部屋の病室、一人部屋の病室、テレビや本棚のあるスペース、お風呂、ナースステーションから成り立っていました。 3・4人の病室が5部屋程度ありました。お風呂は、一般的な銭湯のような浴槽と洗い場でした。
持ち物検査があるとは思ってもいませんでした。きっと、精神科だからなのでしょう。私はカミソリや眉ばさみを持っていましたが、それら刃物は預けるように言われました。また、タオルやコップ、歯ブラシなどはバッグから取り出しましたが、それ以外の荷物は全てボストンバッグの中にいれたまま、病室にあるロッカーにしまい鍵をかけられ、さらに鍵は看護師が管理することになりました。こんなにも自由を奪われ、束縛されるものかと、その後の入院生活が真っ暗に思われ、何一つ気力というものがなくなってしまいました。

その日に、入院中の治療計画について説明がありました。内容は、当時の私にとって非常に驚愕するものでした。

食事

まず、食事についてです。入院することになる直前、私はこれではまずいと思い、自力で体重を増やそうと努力をしていました(この点については、「摂食障害体験記 3」をご覧ください)。しかしなんと、入院当初の食事のカロリーが非常にわずか、つまり食べる量が少なく計画されているのです。具体的には、私の記憶では、その入院初日の昼食はカレーライスでしたが、白米の量がおよそスプーン2杯くらいだったと思います。それに申し分程度のサラダとフルーツでした。

私はこれは少なすぎる、と言いました。入院前はもっと食べてた、これでは体重を増やして退院するのが遅くなる、早く退院したいのに、と主張しました。私を担当することになった医師は、30代の男性医師でしたが、必死にこの食事量の少なさを説明していました。摂食障害の人の中には、食べたものをすぐに戻したり、食べることを強く拒否したりする人がいるからだそうです。また、摂食障害の人は、入院することになるまでの生活で、わずかな量しか食べておらず、急に多く食べると臓器によくない影響を与えるかもしれないため慎重に食事量を増やしていく必要があるのだそうです。その時の私は、私はそのような人とは違う、と必死に訴えましたが、病人の身、聞き入れられることはありませんでした。

また、1回の食事は30分以内に終えなければならず、食事のトレーに必ずタイマーが乗せられてきました。これも、数時間かけて食事を終えるわけにはいかないからなのだそうです。

行動制限

食事以外での治療計画の驚愕ポイントは、行動制限です。治療計画初期段階の入院当初は、一日中ベッド上で生活です。具体的には、トイレに行くときはナースコールを押して車椅子で移動、食事は看護師がベッド上まで運ぶ、歯磨きや洗顔は洗面器にためた水でベッド上で行う、入浴はもちろん不可能で濡れたタオルで全身を拭くことしか許可されませんでした。読書も書き物も頭を使い手を動かすからダメ、と言われました。できるだけカロリーを消費しないようにするためだそうです。私は、これは極端すぎるのではないかと思いました。しかし、担当医の言うことですから従うほかありませんでした。
ちなみに、この行動制限は入院当初の段階です。その後、徐々に緩和されていきます。そのことについては、今後、順を追って書いていくつもりです。

また、毎回の食事の後と就寝前(消灯時間は21時でした)にはたくさんの飲み薬がありました。タンパク質やビタミン、鉄分などの栄養をとるための薬だと説明を受けました。

私の摂食障害の治療計画は、体重によって段階が分けられています。何キログラムになったら行動制限はこのくらいに緩和、といった風にです。もし体重が減ってしまったら、前段階に戻ることもあるとのことでした。体重測定は週に2回、起床後すぐに行われます。採血も週に1回ありました。

また、面会は家族のみ(親戚不可)、1日30分までと制限されました。両親は、このような入院生活を送ることになった私をどのような気持ちで見ていたのでしょうか。私には到底想像もつきません。

このようにして私の入院生活は始まりました。

次回以降、治療計画の具体的内容、私の入院生活を紹介していきます。

毎回のことですが、これは私個人の経験談です。病院や医師によって治療法などは異なります。私と同じく摂食障害で苦しんでいる方は、参考として、そうでない方は、このようなことを経験している人がいるのだと思っていただけるだけで結構です。