がんばる女子大学生のブログ

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摂食障害体験記 6 〜入院時に辛かったこと(前半)〜

こんにちは、るん(仮)です。
今回の「摂食障害体験記 6」では、摂食障害として精神科に入院中前半の、辛かったことをお話します。
私が摂食障害になった経緯、入院することになった経緯、治療計画などは、これまでの「摂食障害体験記」をご覧ください。1から順番に読んでいただけると嬉しいです。

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入院中(前半) 辛かったこと

一人部屋、かつ監視カメラ

まず最初に辛かったことは、一人部屋で、監視カメラがついた病室であったことです。最初の数週間でしたが、高校生の私には苦痛でした。
監視カメラについては、入院時に説明がありました。プライバシー等の観点から、本人に無断で行うことはよくないからでしょう。当然ながら、私は監視カメラで24時間監視されることは嫌でした。しかし、病人という立場、つまり治療してもらうという立場にいたため、嫌だと言っても聞き入れられることはないとわかっていました。しぶしぶ頷き、されることとなりました。私の両親も監視カメラを容認したとのことでした。
一応、着替えや清拭などは、病室内のカーテンの奥で行うことができました。

なぜ監視カメラが必要なのかという理由についての医師からの説明は以下の通りでした。摂食障害の患者は、痩せたいという願望が強く、ひたすらに運動(筋トレなど)をする人がいる、食べ物を食べることを拒否して捨てる(ゴミ箱は看護師が処理をするため、病室の洗面台に流したり、窓から捨てたりする)、食後の30分安静を守らない、深刻な場合には自傷行為をする、といったような可能性があるから、とのことです。
ちなみに、もちろん摂食障害の人全員がこのようなことをするはずはないけれど、念の為にね、本当はこんなことしたくはないんだけどね、とも医師が言っていたことは覚えています。

最初の数週間の後、この患者は大丈夫だろう、と判断されたのかよくわかりませんが、監視カメラの撮影は終了しました。

男性看護師

他に辛かったことは、男性看護師がいたことです。「摂食障害体験記 5」の治療計画の表を見ていただけるとわかりますが、入院当初は基本的にベッド上で安静にしていなければならず、トイレに行きたいときには、ナースコールを押して看護師に知らせなければなりませんでした。女性看護師が手が空いていないときなどは、男性看護師がナースコールで病室まで来ました。トイレの中まで来ることはありませんが、病室からトイレのドアの前までは看護師が付き添います。
当時高校生の私、恥ずかしさはこの上ありませんでした。
精神科では、急に暴れだしてしまう患者や、身体が不自由な患者も入院しているため、男性の力が必要な仕事も多くあります。私は、男性看護師がいることは当然だ、仕方ない、と自分に言い聞かせ我慢していました。

することがない、行動制限

私は、小さな頃から読書が好きでした。勉強も、好きかと言われるとYESと即答はできませんが、入院時、高校1年生だった私は常に勉強をしていました。勉強が生きがいとなていたと思います。第一志望の国公立高校に不合格となってから、高校では遊ばないで真面目に勉強すると決めていたせいもあります。
入院することになったとき、読書と勉強だけは好きなだけさせてほしいと担当医に言いました。しかし、読書はページをめくる、勉強は鉛筆を持つ、そして

両方とも頭を使うからカロリーを消費してしまう、などといわれ、治療計画の初期段階では禁止されました。テレビとラジオのみが許可されました。私はテレビを見続けると頭痛がするため、ほとんど見ませんでした。ベッド上で安静にしていなければいけないとき、ラジオを聞くかボーッとしていました。時々、学校は今何をしているのだろう、私はいつまでここにいるのだろう、と考えましたが、結論は見当たるはずもなく、次第にそれらのことを考えなくなりました。
ベット上安静が終日ではない治療段階に入ったとき、読書を許可されました。しかし、1日何時間、と制限を設けられました。私はその制限時間ギリギリまで、両親に持ってきてもらった本を読みました。
後に治療計画の段階が進むにつれ、時間制限が緩和され、勉強も少しずつOKになっていきました。
勉強は、塾については、通っていた塾の先生に入院することを伝えていたため、塾の講義で使用した問題と回答を両親経由で渡してもらって勉強していました。学校については、配布プリントは約1週間毎にまとめて担任の先生から郵送してもらい、ノートはラインで友達に写真を送ってもらっていました。とても迷惑をかけたと反省しています。
今振り返ると、どうしてそこまでやっていたのかと当時の自分に聞きたいです。骨折で数週間病院に入院したクラスメイトがいましたが、その人は入院中に勉強なんてしなかったと言います。やはり、私は勉強に取り憑かれていたのかもしれません。
この読書と勉強の規制は、私の担当医の判断で治療計画に組み込まれていました。そのため、これは私の事例です。他の摂食障害者の方については、その方個人の好きなことや譲れないことについて、担当医と相談の上治療計画に反映されると思います。

また、スマートフォンについても、使用禁止から1日1時間、3時間、日中、というふうに治療段階に応じて規制が設けられていました。この制限も、患者の方と医師との相談、判断によりそれぞれ異なる部分だと思います。

まだまだ入院中(前半)での辛かったことはありますが、抜粋してあります。そして、食事のことは除外しました。

次回以降も、その後の、他に辛かったことなど、入院生活の様々なことについて少しずつお話していこうと思います。
それでは今回はここで一旦終了します。

わかりにくい文章となってしまい、申し訳ありません。温かい心で読んでください。