がんばる女子大学生のブログ

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摂食障害体験記 8 〜入院時の面会〜

こんにちは、るん(仮)です。
今回は、摂食障害として精神科に入院していた時(前半)の、主に面会についてのお話です。私の担当医及び管理栄養士などに知られてはいけない内容も含まれます。

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精神科病棟

私は精神科に入院していたため、自由に精神科病棟から出ることはできませんでした。病棟の出入り口ドアには鍵がついています。面会に来る人は、病棟に入るには外側にあるインターホンを押し、病棟内の看護師に名前や要件を伝えると、病棟へ入ることができます。病棟へ入ると、名前とともに入った時間と出る予定の時間を台帳に記入します。そして、看護師から面会者と書かれた札をもらい、首から下げることにより病棟内で過ごすことができます。

入院患者も同様に、病棟外へ出るときは、様々な手続きをしなければなりません。まず、前日までに専用の用紙に病棟を出る時間、戻る時間、理由、連絡先などを記入して看護師へ渡します。病棟外で病院内へ行くのか、病院外へ行くのか、はたまた外泊になるのか、それぞれの場合に応じた用紙があります。看護師はその紙を見て、必要であれば担当医に連絡をし、許可かどうかを判断し患者に伝えます。許可が下りれば病棟外へ出られますが、もちろん病棟出入り時に、面会者用とは別の、入院患者用の台帳に記入します。

このようなことをするのは、おそらく私の入院していた大学附属病院内では精神科だけでしょう。

私の入院していた精神科には、20〜30人程度の入院患者がいましたが、病棟外へ出ていくことができていた患者は10人未満だったと思います。また、面会者が来てくれる患者も10人といませんでした。
精神科に入院する人は様々な理由があり、私には到底わからない、個々人に応じた治療計画が設けられています。

面会は家族のみ、1日30分

私の治療計画では、面会は家族1人で30分以内と定められていました。治療計画の初期段階は病室、少し段階が進むと精神科病棟外の病院内で面会ができました(さらに進んだ段階での話はいずれします。外泊となります)。

入院当初、治療計画の説明を受けた際、私の母親は毎日面会に来ると言いました。
私は、非常に驚きました。週に2回程度を予想していたためです。なぜそのように予想していたのかは、よくわかりませんが、取り敢えず驚きました。そして、少し嬉しく感じました。入院したら、閉鎖的で絶望的な日々を送ると思っていたためです。

そして、本当に母親は毎日面会に来ました。午後、仕事帰りに途中下車し、病院へ通ってくれました。土日は仕事が休みの父親が来てくれました。

面会時には、下着やタオル、病院着などの洗濯物や、読書用の本の交換などをしました。そして、30分話をしました。
病室内及び病院内でふたりで日々の話をしていました。私は病院食が〇〇だった、他の入院患者が〇〇していた、看護師さんと〇〇の話をした、といったことを話しました。母親(父親)は、愛犬の様子や家での出来事などを話してくれました。

母親の協力

そして、私と母親は面会で、担当医たちに知られてはいけないことをしていました。
それは、食べ物を食べることです。
治療計画に沿って、カロリー計算された食事で体重を増やしていかなければならないため、病院食以外の食べ物は禁止されていたのです。


しかし、私はいち早く体重を退院できると設定された値にするため、病院食だけでは足りないと思っていた時(入院前半です)(次第に病院食の量が増えて食べる余裕がなくなりました)、母親に何か食べ物を持ってきてほしいと頼みました。早く退院したいから、と訴えました。
母親は、ダメだとは言いませんでした。そして、バナナやカロリーメイト、焼き芋を持ってきてくれました。もちろん担当医には秘密で、です。このような行為をしてくれた母親の気持ちは、私には全く想像できません。私をかわいそうに思っていたのか、少しでも協力してあげたいと思ってくれていたのか・・・。しかし私は、母親がどう思っていたかは別として、食べ物を持ってきてくれたことに感謝しています。もし母親のこの協力がなかったら、もう数週間入院が延びていたかもしれないのですから。

面会が病室内のときは、看護師から見えないところで(監視カメラが作動していたときはカメラの死角で)、病院内のときは精神科から遠く、あまり医師が来ないところで食べました(大きい病院だったため、医師や入院患者、外来患者や事務の人が多くいたためにできたことです)。

最後まで、このことは担当医や看護師にはバレませんでした(100%言い切れるわけではありませんが、もしバレていたら、必ず注意されていたでしょう)。
ここで初めて話しました。

拒食症で、食べることが恐怖となっている方からは、驚きかもしれません。
しかし当時の私はもう食べることに恐怖など感じておらず、体重を増やすことしか考えていませんでした。「摂食障害体験記 7」にその時の私の気持ちが少し書かれています。

今回は、ここで終了します。精神科病棟の入院、面会についてと、私の面会中のやってはいけない行為についてのお話でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
摂食障害に苦しんでいる方の手助けができれば、と思い、「摂食障害体験記」をこれからも書き続けていきます。よろしくお願いします。
コメントをくだされば、可能な限りお答えします(摂食障害についてのお悩みなど、です)。