がんばる女子大学生のブログ

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摂食障害体験記 9 〜高校へ行くことが許可〜

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こんにちは、るん(仮)です。
今回は、私が摂食障害として精神科に入院しながら、高校に通うようになったことについてお話します。

高校へ行ける体重へ

私が摂食障害と診断され、入院することになったのは、高校1年生の12月中旬です。経緯などについては、私の今までの「摂食障害体験記(特に3)」に書かれていますので、是非お読みください。
高校の冬休みが12月下旬から1月上旬までですから、出来るだけその期間に入院を重ねようとしていました。しかし、私が学校へ行くことができる、という治療段階の体重に達したのは2月でした(治療計画については、「摂食障害体験記 5」に詳しく書いています)。1月、高校の冬休み終了後は、早く学校に戻れるようになりたくてたまりませんでした。入院前は高校で常にトップクラスの成績で、勉強に憑りつかれたような私だったため、私を置いて授業がどんどん進んでいくことが不安でたまらなかったのです。クラスメイトの友達にノートの写真を送ってもらい、病院でも許可された時間で勉強はしていましたが、それだけではやはりカバーに限界がありました。

週2回の朝の体重測定で、高校へ行ける段階に達したとわかったときは非常に嬉しかったです。友達に会えることより、授業に参加できることのほうが嬉しさは大きかったです。
その段階の体重に達した日、担当医と母親と私で話し合いが行なわれました。どのように高校へ行くかについての話し合いでした。担当医は、すぐに1日中高校へ行くことは許可できない、と言いました。理由は、その外出中にまた瘦せようとして激しい運動をたくさんするかもしれない、とのことでした。私はその頃、痩せたいなどとは全く思っておらず、また、担当医も私がそのような運動などを行う可能性は低いと考えていたと思います。しかしやはり、摂食障害(拒食症)という名のもとに入院することになったため、他の摂食障害患者の事例も考慮して、段階的に許可していくのだそうです。まずは午後だけ週3回からで、徐々に回数を増やしていき、さらに治療段階が進むと、午前中から高校へ行ける、と決まりました。

午後だけ高校へ

摂食障害として入院し、最初は生きていくために必要な栄養を摂取する、その後は体重を増加させる、そして体重を維持し続ける、ということにおいて、もっとも重要なものは何といっても食事です。

よって、高校へ行けるようになった当初も、病院で3食を決められた時間に決められた時間内に食べ、食後の安静時間もしっかりと確保しなければなりません。
お昼12時頃に精神科病棟に昼食が運び込まれます。食事と安静をした後、遅刻という形で高校へ行き最後まで授業に参加することになりました。最後の授業まで受けて病院へ戻ってきても、病院の夕食の時間に間に合うことは事前に確認されました。

では、どのように病院から高校へ通ったかといいますと、行き帰りとも母親(または父親)の同伴が必要でした。私が昼食と安静を終え、制服に着替えるなどの学校へ行く準備をしている頃、仕事を早退した母親が迎えに来てくれました。そして、電車へ乗り、高校の最寄り駅まで一緒に行くようにと担当医には言われました。しかし、最寄り駅まで行くとなると、運賃も時間もかかってしまいます。そのため、担当医には内緒で、帰宅する母親と高校へ行く私は電車の乗り換え駅で別れていました(このことも最後まで秘密にしていました)。

帰りも同様に、担当医には母親が高校まで迎えに行くように言われていましたが、乗り換え駅で私と母親は待ち合わせをし、それから病院へ一緒に戻りました。母親は病棟まで付き添い、その日担当の看護師に挨拶をして再び家へ帰りました。

当時も思っていましたが、やはり今こうして振り返ると、母親には大変な苦労をかけたと改めて実感します。高校へ行かない日も毎日面会に来てくれていました。本当に感謝しています。この感謝の気持ちはまだ伝えられていませんが、いつか素直にありがとうと言えるようになりたいと思っています。

今回はここで終了します。次回以降、1日中高校へ行ける日や高校での過ごし方などをお話ししていきます。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。