がんばる女子大学生のブログ

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愛子さまと私の摂食障害の体験

こんにちは、るん(仮)です。
2021年12月1日、愛子さまは20歳の誕生日を迎えられました。そして、12月5日には愛子さまの成年祝賀行事が行われました。これに伴い、多くのメディアが愛子さまについて取り上げていました。今回は、それを見て、私が感じたことについての内容です。

まず、これから話を進めていくにあたり、私は愛子さまと同い年であるということを読者の方には知っていただきたいです。これは、私の経験を踏まえた、一個人の意見であるということを理解した上でお読みください。

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過去をメディアに取り上げられる

最近(11月〜12月)、皇室についてのニュースや特集が多くありました。それは、眞子さまと小室圭さんの結婚、愛子さまの成人、という2つの出来事が立て続けに起こったからだど思われます。私はその中で、愛子さまのご成長を振り返るメディア対し、少し嫌悪感というか、不快感を覚えました。特に不快感を覚えた部分は、愛子さまの体型についても報道されていたところです。
愛子さまは中学生の頃、別人かと思ってしまうほどに痩せてしまいました。私も、中学生から高校生にかけて、激痩せし、摂食障害となりました。このように同じような経験をした私の立場から、考えたこと、意見を述べさせてもらいます。

愛子さまについての特集は、その多くが2001年の生誕から現在までを振り返るとともに、これからの皇室のあり方などを議論する、というような形が多数派でした。当然ながら、それには中学生になって激痩せした、ということも含まれます。痩せたことは変えようもない事実です。当時の愛子さまの写真は、拒食症になった私から見ると、愛子さまも拒食症で間違いないのではないかと思うような身体です。
私が見たいくつかのメディアでは、痩せていた時の写真を示しながら、「この頃は愛子さまはストレスを抱えていた」「ダイエットに取り組まれた」というコメント付きで報道がなされていました。

これは、摂食障害の人にとっては、非常に苦痛です。
では、どのように取り上げればよかったかというと、正解は私にもわかりません。皇室の一員である以上、公の場に姿を表すこと、他人の目に触れることを避けること難しいでしょう。また、今回の成人祝賀行事のように、節目節目で振り返りの報道がなされることも不可避に近いでしょう。こういった報道を一切辞めるべき、といったことは言いませんが、他人に見られること、過去を振り返られることが、摂食障害を持つ人にとってなぜ苦痛なのか、少し知っていただきたいと思います。

摂食障害はこころの病気

まず、摂食障害には、拒食症と過食症があります。簡単に言うと拒食症は、極端に食事を拒む状態、過食症は衝動などにより大量に食べ物を摂取してしまう状態です。

拒食症になる人の多くは、他人からどう見られているか、どう思われているかに敏感な人です。この意識が行き過ぎてしまうと、摂食障害に繋がります。例えば、痩せたい、という考えが生まれ、食事を減らしたり運動することで体重を減らし始めます。やがて体重が減ることに快感を覚えるようになります。ある程度のところで、これくらいの体型で良い、と自分で満足できれば良いのですが、そうならないのが摂食障害です。痩せれば痩せるほどキレイになれる、痩せなきゃもっと痩せなきゃ、と取り憑かれたような状態に至る場合もあります。もちろん、他人の目線が気になる、ということは摂食障害になることの必要条件、トリガーのようなものであり、十分条件ではありません。

ストレスが原因で、お腹がパンパンになるまで食べ物を詰め込むことがストレス解消法、という形の摂食障害もあります。自分をコントロールできず、食べることを止められない状態です。このような人は、食べ終わったあとにひどく後悔し、自分を嫌いになったり責めたりします。

ちなみに私は、他人からどう思われるかを異常に気にするタイプで、中学3年生の時から痩せ始め、高校1年生の後半には体重が40kgを大きく下回るガリガリになり、摂食障害と診断されて入院しました。(摂食障害体験記、というタイトルでブログを書いていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。)
当時の私は痩せたいとしか思っておらず、自分は実はガリガリであるという自覚がありませんでした。今、当時の写真を見ると、その頃の自分が怖くて仕方がありません。そして、大変な黒歴史だと感じています。私がこれからの人生で新しく出会う人には知られてほしくない事実であり、当時の私を知っている人に再会すること、私のガリガリの写真を他人に見せられることは、今の私の一生続く恐怖です。

摂食障害は、他にも様々な要因や症状が存在し、人により千差万別です。
しかし、全てに共通することは、「他人から醜いと思われたくない」という思考と、簡単には治らず、完治するのには非常に長い期間を要する、ということです。

私は摂食障害として入院し、そして退院してからもう4年近く経ちますが、未だに、普通の人が食べる普通の食事をとれているかというと、そんなことはありません。痩せようと思い、お米を食べたくないときや、食事制限中に我慢の反動で過食してしまったり、苦しくなるまで食べたり食べなかったり、食生活は乱れています。過食で1年で15kgも体重が増加し、肥満体型になったこともあります。心が不安定、精神的に安定が保てないことが原因のひとつだと感じています。太ったら少し食事量を抑える、痩せていたらもう少し食べる、といった、一見簡単そうに見えることも、摂食障害の人にとっては、非常に難しいのです。

私が伝えたいことは、摂食障害を安易に考えないでほしい、ということです。
愛子さまも、今は健康そうに見えても、摂食障害が心に根をはっていいて、精神的に辛いことがあると思います。そして、痩せすぎていた自分の過去を、再び引っ張り出すような報道は、苦痛であるはずです。

終わりに

身の回りに、心配になるほど痩せている人や、体型が頻繁に短期間で大きく変わる人はいませんか。もしかしたら、摂食障害を患っているかもしれません。摂食障害は、長ければ付き合っていかなければならない、非常に深刻なものです。
安易に、太った?痩せた?もう少し痩せたら?といった言葉をかけないでください。本人はもう十分に苦しんでいるはずです。それに拍車をかけるような言動は絶対にしないでください。お願いします。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。私の実際の体験談がもとになっている意見ですので、感情がこもってしまい、読みづらい文章だったかもしれません。最後の私の願いだけでも届けばいいなと思っています。