がんばる女子大学生のブログ

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摂食障害体験記 12 〜ついに退院〜

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こんにちは、るん(仮)です。
摂食障害体験記1〜11で、私が摂食障害になった頃から、精神科に入院して治療を行い、丸1日高校へ行くことができるようになったところまでの経緯を書いています。この記事を読む方は、ぜひ順番にそれらを読んでみてください。

今回は、私が退院できるようになったところまでをお話します。

退院できる体重まで増加

私が退院できる体重まで増加したのは、2月の中旬だったと思います。入院したのが12月ですので、約3ヶ月の入院生活でした。退院できる体重になった日、母親と担当医と私で話し合いがありました。話の内容は、私は退院できることの喜びが大きかったためにあまり覚えていませんが、一つだけ印象に残っていることがあります。
それは、体重が35キロを切ったらまた入院です、と担当医に言われたことです。退院できることになった当時の体重が、40キロくらいでした。私は、もうこんな目に遭うのは絶対に嫌だ、と思っていたので、絶対に35キロ以下になるものかと心に決めました。というより、なるわけない、となぜか確信していました。

当然のことながら、退院したからもう病院とは永遠におさらば、というわけにはいきませんでした。月に1回、病院に行き、診察を受けることになりました。そのことについては、次回以降に書きます。

退院するまでの日、私は、入院していた精神科病棟の看護師の方に感謝の手紙を書こうかと一瞬考えました。患者さんからの感謝の言葉が仕事のやりがいです、という看護師の方の話を聞いたことがあったからです。しかし、入院中に良い思い出はなく、私も素直になれなかったので、手紙は書きませんでした。担当医は、私が担当医を嫌いだったということもありますが、退院後にもまだ月に1度会うため、書こうとは考えませんでした。

ついに退院

退院の日、両親が病院にきてくれました。両親と担当医と看護師で話し合いをした後、部屋のロッカーに入ったボストンバッグ、入院時に預けたカミソリなどの刃物類を持ち、病院を後にしました。刃物類など、一度も使用を許可されなかったので、預けていたことなど忘れていました。

家に帰り、やっと以前の生活に戻ると思いました。
しかし、入院前と退院後では、心の状態が全く異なっていました。入院前は、低体重で栄養も足りていなかったために頭が上手く働いていなかった、と退院して体が少し元気になって気付かされました。何に対してもやる気が出ない無気力、関心が持てない無関心、毎日何も考えずにただ低い摂取カロリーと低い消費カロリーで生きている。唯一敏感になっていたことは、私が食事をするときの他人からの視線、痩せすぎだと思って私に向けられている視線だけでした。そのため退院後は、前の生活に戻ったというより、少し心と身体を入れかえた新しい自分での生活が始まったという感じでした。家族との距離感も狂ってしまいましたが、少しずつまた関係を構築していきました。入院をやっとのことで乗り越えることができたので、新しい生活に慣れていくことは全く苦に感じませんでした。

今回はここまでとします。拙い文章ですが、最後まで読んでくださりありがとうございました。悩んでいる方の力になれればと思っています